お遍路さんが八十八番で落とした鍵
A1 · Culture & Travel
四国[しこく]には、八十八[やそはち]のお寺[てら]を回る[まわる]「お遍路[おへんろ]」という旅[たび]があります。お寺[てら]を回る[まわる]人[ひと]は、お遍路[おへんろ]さんです。
けいこは白い[しろい]服[ふく]を着[き]て、つえを持っ[もっ]ています。今日[きょう]は八十八[はちじゅうはち]番[ばん]の大窪[おおくぼ]寺[てら]に来[き]ました。ここは最後[さいご]のお寺[てら]です。鐘[かね]が鳴り[なり]、けいこは手[て]を合わせ[あわせ]ました。
「やっと、ここまで来[き]ました」
けいこは駐車場[ちゅうしゃじょう]へ行き[いき]ました。でも、車[くるま]の前[まえ]で止まり[とまり]ました。
「鍵[かぎ]がありません!」
鍵[かぎ]には赤い[あかい]ひもが付い[つい]ています。鍵[かぎ]がないと、家[いえ]へ帰れ[かえれ]ません。けいこはお寺[てら]へ戻り[もどり]、門[もん]の下[した]やお線香[せんこう]の近く[ちかく]をさがしました。でも、見つかり[みつかり]ません。
そこへ、白い[しろい]服[ふく]の若い[わかい]お遍路[おへんろ]さんが来[き]ました。
「何[なん]をさがしていますか」 「赤い[あかい]ひもの付い[つい]た鍵[かぎ]です」 「手[て]を洗う[あらう]場所[ばしょ]の近く[ちかく]で、赤い[あかい]物[もの]を見[み]ました」
二人[ふたり]はそこへ行き[いき]、石[いし]のそばで鍵[かぎ]を見つけ[みつけ]ました。
「私[わたくし]の鍵[かぎ]です!」
けいこはほっとしました。若い[わかい]お遍路[おへんろ]さんは足[あし]が痛く[いたく]、ゆっくり歩い[あるい]ていました。
「一緒[いっしょ]に門[もん]まで行き[いき]ましょう」
二人[ふたり]はつえをついて歩き[あるき]ました。けいこは、人[ひと]を助ける[たすける]大切[たいせつ]さを知り[しり]ました。