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最後の夏に補欠だった少年

ケンジは野球[やきゅう]が好き[すき]です。毎日[まいにち]、練習[れんしゅう]します。でも、ケンジはチームの補欠[ほけつ]です。いつも、ベンチにいます。

今日[きょう]は大切[たいせつ]な試合[しあい]です。中学[ちゅうがく]3年生[ねんせい]の最後[さいご]の夏[なつ]です。チームは0対[つい]1で負け[まけ]ています。9回[かい]です。最後[さいご]のチャンスです。

コーチがケンジを見[み]ます。「ケンジ、行け[いけ]。」ケンジはびっくりします。「え?僕[ぼく]ですか?」「そうだ。お前[おまえ]だ。」

ケンジはバットを取り[とり]ます。手[て]がふるえます。足[あし]もふるえます。ピッチャーはボールを投げ[なげ]ます。ストライク!また投げ[なげ]ます。ストライク!

ケンジは目[め]を閉じ[とじ]ます。息[いき]を吸い[すい]ます。目[め]を開け[あけ]ます。ピッチャーはもう一度[いちど]投げ[なげ]ます。カーン!ボールは空[そら]高く[たかく]飛び[とび]ます。外野手[がいやしゅ]は走り[はしり]ます。でも、ボールはフェンスの外[そと]です。ホームラン!

チームメイトは叫び[さけび]ます。「ケンジ!すごい!」コーチは笑い[わらい]ます。「よくやった。」試合[しあい]は1対[たい]1になりました。

ケンジはゆっくり歩き[あるき]ます。目[め]が少し[すこし]熱い[あつい]です。でも、笑い[わらい]ます。今日[きょう]、コーチはケンジを選び[えらび]ました。今日[きょう]、ケンジはグラウンドに立ち[たち]ました。それで十分[じゅうぶん]です。