閉店日の駄菓子屋に残った最後の飴
A1 · Food & Cuisine
今日[きょう]は、駄菓子屋[だがしや]の最後[さいご]の日[ひ]です。山田[やまだ]おばあさんは一人[ひとり]でお店[おみせ]にいます。たなを見[み]ます。飴[あめ]が一[ひと]つだけあります。赤く[あかく]て、まるい飴[あめ]です。
「これが最後[さいご]だ」とおばあさんは小さい[ちいさい]声[こえ]で言い[いい]ます。
そのとき、ドアが開き[ひらき]ます。男の子[おとこのこ]が入っ[はいっ]てきます。
「こんにちは! 飴[あめ]はありますか?」
「一[ひと]つだけあるよ」とおばあさんは言い[いい]ます。
男の子[おとこのこ]は赤い[あかい]飴[あめ]を見[み]ます。「これ、ください! いくらですか?」
おばあさんは少し[すこし]考え[かんがえ]ます。そして言い[いい]ます。「今日[きょう]はただだよ。今日[きょう]でここはおしまいだから」
男の子[おとこのこ]はびっくりします。「え?! ただ?」
「どうぞ」
男の子[おとこのこ]は飴[あめ]を口[くち]に入れ[いれ]ます。「うわあ! あまい! おいしい!」
おばあさんは笑い[わらい]ます。「ありがとうございました!」
男の子[おとこのこ]は走っ[はしっ]て外[そと]に出[で]ます。
おばあさんは空[そら]のたなを見[み]ます。でも、悲しく[かなしく]ないです。おばあさんはゆっくりドアを閉め[しめ]ます。