जिस गाँव में मैं रहने गया, वहाँ शायद एक भूत है

जब थके-हारे पूर्व आईटी मैनेजर कोजी अकेले शिमाने के एक कम आबादी वाले पहाड़ी गाँव में रहने जाते हैं, तो बुजुर्ग पड़ोसी सहजता से उनके नए घर के बारे में कुछ परेशान करने वाली बातें बताते रहते हैं—और जो कहानी शुरू में एक भूतिया कहानी जैसी लगती है, वह धीरे-धीरे कुछ बहुत ही भावुक और दिल छू लेने वाले रूप में बदल जाती है।

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着い[つい]た。思っ[おもっ]たより山[やま]の奥[おく]だった

おつかれ!荷物[にもつ]は全部[ぜんぶ]入っ[はいっ]た?

なんとかね。坂道[さかみち]が予想[よそう]の3倍[ばい]きつくて笑え[わらえ]なかった

お疲れ様[おつかれさま]です〜!!無事[ぶじ]到着[とうちゃく]、良かっ[よかっ]たです😊 坂[さか]は慣れ[なれ]たら平気[へいき]になりますよ♪

鍵[かぎ]は教え[おしえ]てもらった通り[とおり]、縁側[えんがわ]の植木鉢[うえきばち]の下[した]にありました

良かっ[よかっ]た!前[まえ]の住人[じゅうにん]の方[ほう]が「ここに置い[おい]ておくから」って言っ[いっ]てたみたいで

前[まえ]の住人[じゅうにん]の方[ほう]って、いつ引っ越さ[ひっこさ]れたんですか?

えーと……去年[きょねん]の秋[あき]、ですかね

そうですか

ちょっといい?

どうした

隣[となり]のおばあちゃんが野菜[やさい]を持っ[もっ]てきてくれてさ

おお、いい人[ひと]いるじゃん笑[わらい]

そうなんだけど。台所[だいどころ]を見[み]て「あら、鍋[なべ]の場所[ばしょ]が違う[ちがう]。あの人[ひと]はいつも左端[ひだりはし]に置い[おい]てたのに」って言っ[いっ]たんだよ

あの人[ひと]?

「前[まえ]の方[ほう]のことですよ、気[き]にしないで」って笑っ[わらっ]て帰っ[かえっ]てった

長く[ながく]住ん[すん]でた人[ひと]のこと覚え[おぼえ]てるんじゃない?田舎[いなか]ってそういうもんじゃないかな

そうだよね、うん

そうですそうです!長年[ながねん]のご近所[きんじょ]さんだと細かい[こまかい]ことまで覚え[おぼえ]てたりしますよね〜笑[わらい]

ちょっといい?

いるよ

二[に]階[かい]から音[おと]がする

古い[ふるい]家[いえ]だし、木[き]が軋む[きしむ]音[おと]とかじゃない?

多分[たぶん]そう。ただ…さっき近所[きんじょ]の田村[たむら]さんというおじいさんが、こちらから何[なん]も言う[いう]前[まえ]に「夜[よる]に上[うえ]から音[おと]がするかもしれんけど、気[き]にしんさんな」って言っ[いっ]てきた

先[さき]に?

こちらが何[なん]も言う[いう]前[まえ]に

…うーん

あっ!!あの集落[しゅうらく]の古い[ふるい]家[いえ]はどれも構造[こうぞう]上[じょう]音[おと]がしやすくて、本当[ほんとう]に心配[しんぱい]いらないですよ!!!

ゆいかさん

はい!

今[いま]「!」が3つついてましたね

え……

いつもは2つなのに

そ、そんな数え[かぞえ]てないですよ〜!笑[わらい]

浩二[こうじ]、今夜[こんや]は一[いち]階[かい]にいなよ

わかった

おはよ。眠れ[ねむれ]た?

まあまあ。あと、二[に]階[かい]に上がっ[あがっ]てみた

上がっ[あがっ]たの

自分[じぶん]の家[いえ]だし、ずっと怖[こわ]がってても仕方ない[しかたない]から

で、何[なん]かあった

あのさ、何[なん]もなかったんだけど…窓際[まどぎわ]に古い[ふるい]椅子[いす]が一[いち]脚[きゃく]あって、その窓枠[まどわく]にガラスのコップが置い[おい]てあったんだよね。水[みず]が入っ[はいっ]てて、きれいなの。埃[ほこり]とかぜんぜんなくて、昨日[きのう]誰[だれ]かが置い[おい]たみたいな感じ[かんじ]で。写真[しゃしん]撮っ[とっ]たから見[み]て。

二[に]階[かい]の古い[ふるい]木[き]の窓枠[まどわく]に置か[おか]れた、透明[とうめい]なガラスのコップ

水[みず]?

これ、怖い[こわい]

村田[むらた]さん、内覧[ないらん]のとき業者[ぎょうしゃ]さん入り[はいり]ましたか

……

入っ[はいっ]てないです

そうですよね

田中[たなか]さん、今日[きょう]午後[ごご]に少し[すこし]時間[じかん]ありますか。直接[ちょくせつ]お話し[はなし]したいことがあって

ゆいかさん、直接[ちょくせつ]じゃなくてここで話し[はなし]てください。夫[おっと]が一人[ひとり]でいるんです

さやかさん……

はい。話し[はなし]ます

前[まえ]の住人[じゅうにん]の吉岡[よしおか]さんという方[かた]は、去年[きょねん]の10月[がつ]まであの家[いえ]で一人暮らし[ひとりぐらし]をされていました。11月[がつ]に体調[たいちょう]を崩さ[くずさ]れて病院[びょういん]に運ば[はこば]れて、そのまま12月[がつ]に亡くなら[なくなら]れました

…

ご説明[せつめい]しなかったのは本当[ほんとう]に申し訳[もうしわけ]なかったです。ただ、あの地区[ちく]の皆[みな]さんは吉岡[よしおか]さんのことがとても大切[たいせつ]で、何十[なんじゅう]年[ねん]も一人[ひとり]なのに毎日[まいにち]誰[だれ]かが顔[かお]を出し[だし]てたって聞い[きい]ています

じゃあ、コップは

田村[たむら]さんか、隣[となり]のおばあちゃんが…吉岡[よしおか]さんのために置い[おい]てったんだと思い[おもい]ます

そうか

鍋[なべ]の位置[いち]とか、鍵[かぎ]の場所[ばしょ]とか。あの人[ひと]たちはずっと気[き]にかけてたんだね

浩二[こうじ]…大丈夫[だいじょうぶ]?

うん。怖い[こわい]というより、なんか…しんみりした

この家[いえ]、ちゃんと住ま[すま]ないといけないな

田中[たなか]さん😭

来月[らいげつ]には必ず[かならず]行く[いく]

おいで。二[に]階[かい]の窓[まど]から山[やま]が見える[みえる]よ。朝靄[あさもや]がかかってきれいだった

コップはもう少し[すこし]そのままにしとく

うん、そうしな