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Lá thư sau hai mươi năm

田中[たなか]恵子[けいこ]は三十五[さんじゅうご]歳[さい]です。彼女[かのじょ]は小さな[ちいさな]町[まち]に一人[ひとり]で住ん[すん]でいます。

ある秋[あき]の朝[あさ]、恵子[けいこ]は郵便受け[ゆうびんうけ]を開け[あけ]ました。白い[しろい]封筒[ふうとう]が一[いち]枚[まい]ありました。差出人[さしだしにん]の名前[なまえ]を見[み]て、恵子[けいこ]の手[て]が止まり[とまり]ました。「山本[やまもと]花[はな]?」

それは二十[にじゅう]年[ねん]前[まえ]に別れ[わかれ]た、一番[いちばん]大切[たいせつ]な友達[ともだち]の名前[なまえ]でした。二十[にじゅう]年[ねん]前[まえ]、花[はな]は突然[とつぜん]いなくなりました。引越し[ひっこし]の前日[ぜんじつ]、花[はな]は「また明日[あす]ね」と言い[いい]ました。でも翌日[よくじつ]、花[はな]はもういませんでした。電話[でんわ]も手紙[てがみ]もありませんでした。何[なん]も連絡[れんらく]がなかったのです。

恵子[けいこ]はキッチンのテーブルに座り[すわり]ました。長い[ながい]時間[じかん]、封筒[ふうとう]をただ見[み]ていました。「開け[あけ]たい。でも、少し[すこし]怖い[こわい]。」

恵子[けいこ]はゆっくり封筒[ふうとう]を開け[あけ]ました。手紙[てがみ]は三[さん]ページありました。字[じ]は小さく[ちいさく]て、少し[すこし]震え[ふるえ]ていました。

「恵子[けいこ]へ。長い[ながい]間[あいだ]、本当[ほんとう]にごめんなさい。二十[にじゅう]年間[ねんかん]、ずっと手紙[てがみ]を書き[かき]たかったです。でも、書け[かけ]ませんでした。私[わたくし]は十五[じゅうご]歳[さい]のとき、重い[おもい]病気[びょうき]になりました。引越し[ひっこし]の次の日[つぎのひ]のことでした。だから、電話[でんわ]できませんでした。病院[びょういん]で五[ご]年間[ねんかん]、治療[ちりょう]を受け[うけ]ました。

その後[そのあと]も、ずっと怖かっ[こわかっ]たです。『もう恵子[けいこ]は私[わたくし]のことを忘れ[わすれ]た』と思い[おもい]ました。『連絡[れんらく]したら、迷惑[めいわく]かもしれない』とも思い[おもい]ました。でも、先週[せんしゅう]、古い[ふるい]アルバムを見[み]ました。恵子[けいこ]と私[わたくし]の写真[しゃしん]がありました。二人[ふたり]で川[かわ]の近く[ちかく]に座っ[すわっ]ています。恵子[けいこ]は笑っ[わらっ]ています。私[わたくし]も笑っ[わらっ]ています。その写真[しゃしん]を見[み]て、やっぱり手紙[てがみ]を書こう[かこう]と決め[きめ]ました。恵子[けいこ]、元気[げんき]ですか?もし良かっ[よかっ]たら、返事[へんじ]をください。また会い[あい]たいです。山本[やまもと]花[はな]より」

恵子[けいこ]は手紙[てがみ]を読み[よみ]終わり[おわり]ました。目[め]に涙[なみだ]が浮かび[うかび]ました。でも、悲しい[かなしい]涙[なみだ]ではありませんでした。「花[はな]は、私[わたくし]のことを忘れ[わすれ]ていなかった。」

恵子[けいこ]は立ち上がり[たちあがり]ました。引き出し[ひきだし]から白い[しろい]便箋[びんせん]を出し[だし]ました。ペンを持っ[もっ]て、テーブルに座り[すわり]ました。「花[はな]へ、元気[げんき]でしたか?私[わたくし]はずっと元気[げんき]です。ずっと待っ[まっ]ていました。」恵子[けいこ]はゆっくり、でも確か[たしか]に書き[かき]始め[はじめ]ました。