Die Nacht, in der mir ein 送り犬 folgte und ich nicht hinfallen durfte
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山[やま]の夜[よる]は、暗く[くらく]て静か[しずか]です。
ハナは薬[くすり]の袋[ふくろ]を持っ[もっ]て、家[いえ]へ急ぎ[いそぎ]ます。病気[びょうき]のおばあさんが待っ[まっ]ています。

村[むら]の店[みせ]のおじいさんが言い[いい]ました。
「夜[よる]の山[やま]には、送り[おくり]犬[いぬ]がいます。犬[いぬ]が後ろ[うしろ]に来[き]ても、走っ[はしっ]てはいけません。転ん[ころん]ではいけません」
「どうしてですか」
おじいさんは答え[こたえ]ません。

ハナは山道[さんどう]を歩き[あるき]ます。後ろ[うしろ]で「カサ、カサ」と音[おと]がします。
ハナが見る[みる]と、大きな[おおきな]黒い[くろい]犬[いぬ]がいます。黄色い[きいろい]目[め]で、ハナの後ろ[うしろ]を歩い[あるい]ています。
「走ら[はしら]ない。転ば[ころば]ない」
ハナは言い[いい]ました。

雨[あめ]が降っ[ふっ]ています。ハナの足[あし]が石[いし]に当たり[あたり]ます。
「あっ!」
ハナは転び[ころび]そうになります。犬[いぬ]は近く[ちかく]に来[き]て、口[くち]を大きく[おおきく]開け[あけ]ます。
ハナはすぐに道[みち]に座り[すわり]ました。
「転ん[ころん]でいません。少し[すこし]休み[やすみ]ます」
犬[いぬ]はハナを見[み]て、口[くち]を閉じ[とじ]ました。

ハナは立っ[たっ]て、家[いえ]へ歩き[あるき]ます。家[いえ]の明かり[あかり]が見え[みえ]ます。犬[いぬ]は家[いえ]の前[まえ]で止まり[とまり]ます。
「ありがとう」
犬[いぬ]は山[やま]へ帰り[かえり]ました。

おばあさんは薬[くすり]を飲み[のみ]ました。ハナは安心[あんしん]しました。

次[つぎ]の朝[あさ]、家[いえ]の前[まえ]に大きな[おおきな]犬[いぬ]の足あと[あしあと]がありました。ハナはもう、送り[おくり]犬[いぬ]を怖い[こわい]と思い[おもい]ません。